僧帽弁閉鎖不全症

    <症状>
  • 心臓は、よく知られるように、右心房・右心室・左心房・左心室の四つの「部屋」からなっており、大静脈から右心房に戻った血液は、次いでその下部にある右心室に入り、右心室から肺動脈で肺に送られます。 

  • 心臓はきわめて丈夫な臓器で、母の胎内で命を宿して以来、終生、昼夜分かたず伸縮をくり返し、酸素を含んだ新鮮な血液をからだ中に送り込む働きをします。 

  • 僧帽弁閉鎖不全症は進行性であり、数年の経過で弁や腱索の伸張は、さらに進行し、逆流量も増加する。

  • 症状が重くなって心臓が大きくなると、気管支が圧迫されたり、肺の機能が低下して呼吸がうまくできなくなってきます。

  • 逆流量の増加や経過とともに、徐々に運動能は低下し、散歩中に肩で息をするようになり、休むことが多くなります。

  • 血流が悪くなり、興奮したり運動すると、貧血状態になって、足がふらつき、頭が朦朧(もうろう)として倒れたりしやすくなります。

  • このような呼吸やあえぐような呼吸が安静時や深夜の就寝中に起こることがある。 


  • <原因>
  • 犬の僧帽弁閉鎖不全には、主に僧帽弁(左心房と左心室の間にある弁)とそれを支持する腱索(アキレス腱のようなもの)が障害されることによって起こります。

  • 肺静脈から左心房への血液の循環も悪くなり、肺がうっ血しやすくなります。

  • 咳をしたり、呼吸が荒くなったり、貧血状態で倒れたり、といった症状が現れるのはすでに病気が進行し、心臓や肺の状態、僧帽弁の状態がかなり悪くなったまま放置すれば、肺に水がたまったり、呼吸ができなくなり、一命にかかわる事態にもなりかねません。


  • <治療の方法>
  • 強心薬や、利尿剤、血管拡張剤など内科的治療を行います。

  • 病状を確かめながら、血圧を下げたり、心臓の筋肉が拡大するのを抑えたりする、心臓の保護薬を毎日投与して、病気の進行を抑える治療をおこなっていきます。

  • 犬を興奮させないようにし、少しでも心臓を長持ちさせるように努力します。

  • 塩気が多ければ、のどが渇き、水を飲む量が増え、血流量も増え、心臓への負担も増加するために、減塩、低脂肪など心臓病専用の処方食に切り替えていきます。

  • 症状を抑えるのは投薬で、そして心臓を長持ちさせるために運動制限を、肥満になっていれば同時に減量を行います。

  • 少し症状が軽くなったからと、薬剤の投与をやめれば、リバウンドで、病気がひどくなることもめずらしくありません。

  • 動物病院などで心臓病用の処方食が普及されているので、相談してみることをおすすめします。


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